※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
「担当者ごとの、今月の売上だけを合計したい」「A店の、りんごの数だけ足したい」。そんなふうに、いくつかの条件に合う数字だけを合計したい場面は、お仕事のなかでよくありますよね。そんなときに使えるのが、ExcelのSUMIFS関数です。この記事では、Microsoftサポートの説明をもとに、SUMIFS関数の書き方と、つまずきやすいポイントをやさしくまとめました。
この記事では、Microsoftサポートの「SUMIFS関数」の説明のSUMIFS関数の書式と使用例をもとに、ExcelのSUMIFS関数で条件に合う数字を合計する方法について5つのポイントで整理します。後半の、集計表でつまずかないための確認ポイントは、この記事の提案です。
※この記事は、2026年10月時点でMicrosoftサポートの「SUMIFS関数」の説明に掲載されている内容をもとにしています。関数の動きは、Excelのバージョンによってちがうことがあります。お使いの環境で、Microsoftサポートの説明もあわせて確かめてください。
この記事でわかることは、次のとおりです。
- ExcelのSUMIFS関数 5つのポイント
- 集計表でつまずかないための確認ポイント
SUMIFS関数とは?
複数の条件に合うセルを合計する関数
Microsoftサポートでは、SUMIFS関数は、複数の条件を満たすすべての引数を合計する関数として紹介されています。
書式
書式は「=SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], …)」です。最初に合計したい範囲を書くのがポイントです。
条件は増やせる
条件範囲と条件は組み合わせで追加できます。Microsoftサポートでは、最大127組まで指定できると説明されています。
| 引数 | 意味 |
|---|---|
| 合計対象範囲 | 合計したい数字が入っている範囲 |
| 条件範囲1 | 1つ目の条件で調べる範囲 |
| 条件1 | 1つ目の条件 |
| 条件範囲2, 条件2 | 2つ目以降の条件(省略できる) |
ExcelのSUMIFS関数 5つのポイント
1. 合計する範囲が最初
SUMIFS関数では、合計対象範囲を最初に書きます。SUMIF関数では合計範囲が最後なので、順番を取りちがえやすいところです。
2. 条件範囲と条件はペア
条件範囲と条件は、いつも2つで1組です。「どの列を見て」「何と一致したら」をセットで書くと覚えやすくなります。
3. 範囲の大きさをそろえる
Microsoftサポートでは、条件範囲は合計対象範囲と同じ行数と列数にする必要があると説明されています。範囲の大きさがずれていないか確かめましょう。
4. 文字や比較は””で囲む
「”>=100″」のような比較や、「”りんご”」のような文字の条件は、ダブルクォーテーションで囲みます。
5. ワイルドカードも使える
条件には、任意の文字列を表す「」や、任意の1文字を表す「?」を使えると説明されています。「東京」のように、あいまいな条件で合計したいときに便利です。
5つのポイント早見表
| ポイント | Microsoftサポートの「SUMIFS関数」の説明の案内 |
|---|---|
| 合計する範囲が最初 | 合計範囲が先頭 |
| 条件範囲と条件はペア | 範囲と条件はペア |
| 範囲の大きさをそろえる | 範囲をそろえる |
| 文字や比較は””で囲む | “”で囲む |
| ワイルドカードも使える | *と? |
基本の使い方
1つの条件で合計する
例えば、A列に担当者、C列に売上があるとき、「=SUMIFS(C2:C20, A2:A20, “佐藤”)」と書くと、佐藤さんの売上だけを合計できます。
2つの条件で合計する
B列に商品名があるなら、「=SUMIFS(C2:C20, A2:A20, “佐藤”, B2:B20, “りんご”)」で、佐藤さんのりんごの売上だけを合計できます。
条件をセルで指定する
条件をセルに入れておき、「=SUMIFS(C2:C20, A2:A20, E2)」のように書くと、E2の名前を変えるだけで集計を切り替えられます。
表全体を範囲にする
列全体を「C:C」のように指定する書き方もあります。ただし、ほかのデータが同じ列に入っていないか確かめておきましょう。
数字や日付の条件を使う
〇以上・〇以下
「”>=100″」なら100以上、「”<=100″」なら100以下の数字にしぼって合計できます。
期間で合計する
日付が入った列を2回使い、「”>=2026/10/1″」と「”<=2026/10/31″」を条件にすると、10月分だけを合計できます。
セルと組み合わせる
条件をセルで指定するときは、「”>=”&F2」のように、比較の記号とセルを&でつなげます。
等しくない
「”<>完了”」と書くと、「完了」以外の行を合計できます。
| 条件の書き方 | 意味 |
|---|---|
| “佐藤” | 佐藤と一致 |
| “>=100” | 100以上 |
| “<>完了” | 完了以外 |
| “>=”&F2 | F2の値以上 |
ワイルドカードの使い方
「*」で前方一致
「”東京*”」と書くと、「東京本店」「東京支店」のように東京から始まる文字を条件にできます。
「*」で部分一致
「”りんご“」と書くと、どこかに「りんご」を含むものをまとめて合計できます。
「?」で1文字
「”A?”」なら、Aのあとに1文字だけ続く文字を条件にできます。
記号そのものを探すとき
Microsoftサポートでは、疑問符やアスタリスクそのものを探したいときは、前にチルダ(~)をつけると説明されています。
よくあるエラーと原因
#VALUE!になる
条件範囲と合計対象範囲の大きさがそろっていないと、うまく計算できないことがあります。範囲の行数と列数を見直してみましょう。
0になってしまう
数字が文字として入っていると、合計されないことがあります。セルの左上に小さな印が出ていないか確かめましょう。
条件が一致しない
文字のうしろに空白が入っていると、見た目が同じでも一致しないことがあります。入力ゆれがないか見直しましょう。
引数の順番
合計対象範囲を最後に書いてしまうと、思った結果になりません。SUMIFS関数では最初に書くことを思い出してください。
SUMIF関数とのちがい
条件の数
SUMIF関数は1つの条件、SUMIFS関数はいくつもの条件で合計するときに使います。
引数の順番
SUMIF関数は「範囲, 検索条件, 合計範囲」の順、SUMIFS関数は「合計対象範囲」が先頭です。
どちらを使えばいい?
条件が1つでもSUMIFS関数で書けるので、いつもSUMIFS関数にそろえておくと、あとから条件を足すときも楽になります。
チームでそろえる
共有するファイルでは、どちらの関数を使うかチームでそろえておくと、見直しがしやすくなります。
集計表をきれいに作るコツ
元データは1行1件
元のデータは、1行に1件ずつ、項目を列にそろえて入れておくと、SUMIFS関数で集計しやすくなります。
条件の表を別に作る
担当者や月の一覧を別の表にしておき、そのセルを条件にすると、集計表がすっきりします。
範囲を$で固定する
数式をコピーするときは、範囲を「$C$2:$C$20」のように$記号で固定しておくと、範囲がずれにくくなります。
テーブル機能と組み合わせる
元データをテーブルにしておくと、データが増えても範囲が自動で広がるので便利です。
確認するときのチェックリスト
合計対象範囲は先頭か
まずは引数の順番を確認しましょう。
範囲の大きさはそろっているか
合計対象範囲と条件範囲の行数・列数が同じか確かめます。
条件は””で囲んだか
文字や比較の条件は、ダブルクォーテーションで囲みます。
結果を手で確かめる
フィルターで同じ条件にしぼり、合計が合っているかを一度確かめておくと安心です。
集計表でつまずかないための確認ポイント
ここからは、Microsoftサポートの「SUMIFS関数」の説明の案内をもとにした、この記事の提案です。
小さな表で試す
本番の表で使う前に、5行くらいの小さな表で試してみると、書き方の確認がしやすくなります。
条件はセルに出しておく
数式の中に条件を直接書くより、セルに出しておくと、あとから見た人にもわかりやすくなります。
メモを残す
何を合計している数式なのか、近くのセルにメモを書いておくと、引き継ぎのときに助かります。
入力ルールをそろえる
担当者名や商品名は、プルダウンなどで入力をそろえておくと、条件が一致しないトラブルを減らせます。
よくある質問
SUMIFS関数の書式は?
「=SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1, …)」です。
条件はいくつまで?
Microsoftサポートでは、最大127組まで指定できると説明されています。
SUMIF関数とのちがいは?
SUMIF関数は条件が1つ、SUMIFS関数は複数の条件を指定できます。引数の順番もちがいます。
「〇以上」はどう書く?
「”>=100″」のように、比較の記号と数字をダブルクォーテーションで囲みます。
セルの値を条件にしたいときは?
一致ならセルをそのまま指定し、比較なら「”>=”&F2」のように&でつなげます。
部分一致で合計できる?
「”りんご“」のようにワイルドカードを使うと、部分一致で合計できます。
合計が0になるのはなぜ?
数字が文字として入っている、空白が入っているなどの原因が考えられます。
日付の期間で合計できる?
日付の列を2回使い、開始日と終了日の条件を指定すると、期間で合計できます。
列全体を範囲にしてもいい?
「C:C」のように列全体を指定することもできます。同じ列に見出しやほかの数字が入っていないか、先に確かめておきましょう。
空白のセルを条件にできる?
空白のセルを条件にしたいときは「””」、空白ではないセルなら「”<>”」と書く方法が知られています。結果は小さな表で確かめてみてください。
コピーすると範囲がずれるのはなぜ?
範囲が相対参照のままだと、コピー先に合わせて動いてしまいます。$記号で範囲を固定しておくと安心です。
SUMIFS関数は「合計範囲が先頭」「範囲と条件はペア」を覚えると使いやすい
ExcelのSUMIFS関数は、いくつもの条件に合う数字だけを合計できる便利な関数です。合計対象範囲を最初に書き、条件範囲と条件をペアで並べ、範囲の大きさをそろえる。この3つを意識するだけで、ぐっと使いやすくなります。小さな表で試しながら、毎日の集計に取り入れてみてくださいね。